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石見銀山遺跡(大田市)が昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録された。国内では十四件目、中国地方では原爆ドーム、厳島神社に続いてwow gold三件目となる。新規登録が抑えられる中で認められた意味をかみしめながら、遺産を守り、生かす視点を考えたい。

 春のシーズンを前にして地元が直面しているのは、観光客をどこまで受け入れるかという問題だ。

 中心の大森地区は、谷あいの人口四百五十人の町。そこに半年で五十万人以上がなだれ込んだ。歴史的町並みに人があふれ、狭い道路は連絡バスが行き交う。お年寄りは外出を控えたほどだった。

 受け入れ過ぎることで町の雰囲気や平穏な暮らしが損なわれては、との危機感が広がっている。地元自治会が先月、市に「連絡バスを一部廃止して歩くように」「観光バスは一日四十台まで」などと陳情したのはその表れだった。

 ふさわしいのは一日千人、最大二千人まpower levelingでとの試算もある。住民がストレスを感じず、来た人にも不満が残らないようにどうコントロールしていくか。方向付けが急がれる。

 長期的な課題は、まだ「原石」に近い遺産の付加価値を高め、分かりやすく伝える力をつけることだ。

 ユネスコは、登録審査に際して、研究のwow power leveling不十分さを指摘した。発掘されたのは核心地域の0?1%にすぎず、調査の及んでいない文献も多数あるからである。

 今後の研究によって銀山の全体像がつまびらかになり、十六世紀のアジアとヨーロッパの交易に果たした役割が跡づけられれば、遺産はさらに存在感を増すだろう。

 島根県と市は地元の大学logo designなどとタイアップし、研究を進めながら専門家も育てるための委員会を近く発足させる。確実に軌道に乗せたい。 
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